今年12月運行予定のブロックトレインへ参加呼び掛け
日本通運は10月30日、中国・上海で、中国~欧州間の鉄道輸送利用促進に向けたシンポジウムを開催した。
日本貿易振興機構(ジェトロ)との共催で、担当者が中欧間の鉄道網を使った輸送事業の現状と利点を紹介した。
シンポジウムは、同社が経済産業省から委託を受けた2018年度「質の高いインフラの海外展開に向けた事業実施可能性調査事業(チャイナ・ランド・ブリッジの利活用推進に向けたハード・ソフト面の改善のための調査)」に基づく取り組みの一環。
同社担当者は今年12月に輸送状況調査のため、西安発のブロックトレイン1列車を編成、運行することを予定していると紹介し、来場した日系企業の担当者らに参加を呼び掛けた。
同社の杉山龍雄常務執行役員は「鉄道輸送で日系企業がメリットを享受できるかという不安や疑問を明らかにしていく。日本および日系企業の皆さまのご期待に添えるよう、実証実験を進めていきたい」と語った。
(藤原秀行)
鉄道輸送状況の説明に聞き入るシンポジウム来場者(日本通運提供)