TOB実施中のDCMHDから転換協議
ホームセンターの島忠が、家具大手ニトリホールディングス(HD)からの買収提案を受け入れる検討に入ったことが分かった。
島忠に対しては、同業のDCMホールディングスが今月16日までの予定でTOB(株式公開買い付け)を実施しており、島忠も賛同を表明していた。しかし、ニトリHDが提示したTOB価格がDCMHDを大きく上回っていることなどから、方針転換を協議している。
島忠は11月13日中にニトリHDの提案を受け入れるかどうか最終的に判断する見通し。島忠が提案受け入れを決めた場合、ニトリHDは11月中旬にもTOBを始める予定で、DCMHDは対応を迫られる。
島忠に対するTOBでDCMHDは1株当たりの買い付け価格を4200円と設定。一方、ニトリHDは5500円にすると表明しており、1000円以上上回っている。
島忠は11月13日、「当該の(ニトリHDからの)公開買付けに関する当社の意見その他の関連事項については本日、当社特別委員会における最終審議を経て、取締役会に付議する予定」と発表。ニトリHDも島忠が取締役会で審議する予定と確認した。
(藤原秀行)