【新型ウイルス】7~9月の実質GDP、年率21・4%増で4四半期ぶりプラス

【新型ウイルス】7~9月の実質GDP、年率21・4%増で4四半期ぶりプラス

コロナ前までの回復は依然道半ば

内閣府が11月16日発表した2020年7~9月期の国内総生産(GDP)速報値によると、物価変動の影響を除いた実質ベースで前期(4~6月)から5・0%増、このペースの増加が1年間続いたと換算した年率で21・4%増だった。

前期水準からプラスとなったのは19年7~9月期以来、4四半期ぶりで、比較可能な1980年以降では最大の伸び幅を記録した。

物価変動を反映した名目ベースでも5・2%増、年率換算で22・7%増に達した。

新型コロナウイルスの感染拡大による景気低迷で4~6月期は実質ベースが年率28・8%減と戦後最大の落ち込みを記録したが、経済活動の再開に伴って持ち直しの兆しを見せている。

ただ、大きな伸びはコロナで急速に悪化した反動との側面が大きい。GDPの金額自体も実質ベースで507兆6157億円と、コロナ感染拡大前の19年10~12月期から約4%減少したまま。景気回復は依然道半ばだ。

(藤原秀行)

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