延べ床面積約13万平方メートル、両社初の連携案件
プロロジスと三井不動産が共同開発したマルチテナント型物流施設「MFLPプロロジスパーク川越」(埼玉県川越市)が完成し、両社が11月6日、現地で記念式典を開催した。
地上4階建て、延べ床面積13万1272平方メートル。関越道の川越ICから車で約7分と至近で、西武新宿線の南大塚駅から徒歩約6分と労働力確保でも優位性がある立地が特徴。
両社は「圏央道以南の関越道沿いで最大の施設になる」と説明している。両社が共同開発した案件は今回が初めて。
完成に際し、プラスロジスティクス、多摩ホールディングス(多摩運送)、日本郵便の3社が入居を決めており、賃貸面積の約4分の1が埋まっている。
1階の床荷重を1平方メートル当たり2トン(基準階は1・5トン)に設定するなど、多様な企業のニーズへ柔軟に対応できる工夫を凝らしている。
敷地内ではトラックと乗用車の動線を明確に区分し、従業員の安全と作業効率向上を両立できるよう努めている。
さらに、今年6月の大阪府北部地震をはじめ、これまでの防災に関する経験を生かして地下水を非常時の生活用水に使えるようにしたり、非常用自家発電機を備えたりとBCP(事業継続計画)対応にも重点を置いている。
(藤原秀行)
「MFLPプロロジスパーク川越」の全景(プロロジス、三井不動産提供)
中央に広い車路が通るフロア
約250席を備えたカフェテリア