共同持ち株会社設立、事業基盤強化と物流効率化図る
食品卸のトーカンと国分グループ本社傘下の国分中部(名古屋市)は11月8日、共同持ち株会社「セントラルフォレストグループ」を2019年4月1日付で設立、経営統合すると発表した。
業務用食品に強みを持つトーカンと、酒類などを得意とする国分中部が統合することで中部エリアに密着した卸として営業体制を強化。同時に、物流や情報システム、経営管理などの面で業務効率化を図る。
トーカンは来年3月で名古屋証券取引所への上場を廃止、代わりに共同持ち株会社が来年4月に上場する予定。共同持ち株会社の社長にはトーカンの永津嘉人社長、副社長に国分中部の福井稔社長がそれぞれ就任する。
トーカンは2018年9月期の連結売上高が1467億円、営業利益が2億8100万円。国分中部は17年12月期の単独売上高が1450億円、営業利益が6億7800万円。
トーカンはコンビニエンスストア「サークルKサンクス」を主要取引先としていたが、ユニーグループ・ホールディングスとファミリーマートが経営統合した影響で売り上げが落ち込んでいた。国分中部と組んで体制の立て直しを図る。
(藤原秀行)