AutoStoreなど導入し最大出荷能力1・8倍、業務工数は4割削減目指す
オリンパスは1月29日、物流子会社のオリンパスロジスティクスがロボット倉庫などの自動化設備を導入、順次稼働を開始すると発表した。
医療分野のシングルユース製品や科学分野の付属品など約3000種類の出荷製品のピッキングと配送便仕分けの両作業を自動化することで、1日当たりの最大出荷能力を従来比で約1・8倍に高めるとともに、業務工数も約40%削減、減らした分は他業務に充てて生産性の向上を目指す。
新型コロナウイルスの感染拡大で物流現場も密集を避けることが強く求められているのに対応する。
オカムラが取り扱っているロボット倉庫「AutoStore(オートストア)」を活用した自動ピッキング設備で、約2000種類・25万点以上の製品を高密度に収納。村田機械製の「バケット自動倉庫」は製品の使用期限を正確に管理しながら、約1000種類・10万点以上の製品の中から出荷するものを最短30秒で回収できる。より出荷頻度が高いものを取り扱う計画。
同じく村田機械製の「ユニシャトルHP」で配送便別の仕分け管理を実施。出荷準備の時間を最短化するとともに、出荷準備作業用のスペースを別の用途に有効活用できるようにした。
ロボット倉庫「AutoStore」を活用した自動ピッキング設備(以下、いずれもオリンパス提供・クリックで拡大)
(藤原秀行)