新中計公表、次世代物流リードする製品開発など表明
ダイフクは2月5日、2021~23年度を対象とする新たな中期経営計画「ValueTransformation2023」を公表した。
柱となるコンセプトとして、顧客のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進するとともに、同社グループ自身の変革も進める「DX2(DXスクエア)」を明示。新型コロナウイルスの感染拡大下で「ニューノーマル(新常態)」にも対応していく姿勢を強調した。
今後の方向性としては、グローバル市場への戦略投資によるグローバル化加速、次世代ビジネスモデルの創出、産学連携やベンチャー企業との連携によるオープンイノベーションをさらに進めていくことも打ち出した。
物流業界関連では、先進のICTやAI(人工知能)などの技術を生かしたスマート・ロジスティクスを提供するとともに、次世代の物流をリードする製品の開発も盛り込んだ。
最終の23年度(24年3月期)の連結売上高は5400億円(21年3月期予想4700億円)、営業利益率10・5%を目標に設定。最終年度までの各年度でROE(株主資本利益率)10%以上を持続することもあらためて鮮明にしている。
このうちアジア・オセアニアは21年3月期予想の1497億円から2000億円、北米では1395億円から1590億円へと引き上げることを示している。日本は1616億円から1620億円とほぼ横ばいで、アジア全体と米国を軸に業績を伸ばすシナリオを描いている。
(藤原秀行)※「DX2」は「DX」の右上に小さく「2」を表示