ヤマト運輸がオートロックマンションでの置き配実験スタート、21年度中に全国1万棟で展開目指す

ヤマト運輸がオートロックマンションでの置き配実験スタート、21年度中に全国1万棟で展開目指す

EAZY導入ECサイト対象、配達スタッフへ1回限りの解錠パスワード発行

ヤマト運輸は2月24日、オートロックマンションを対象に、宅配荷物の受け取り手が玄関先など配達先を指定できる「置き配」に対応する実用実験を始めると発表した。

従来はオートロックマンションの場合、宅配ボックスの数が少なかったり、受け取り手が不在でロビーのオートロックを解錠できず建物内に立ち入ることができなかったりして、置き配に対応できないという課題があった。

ヤマトはオートロックマンションのロックシステムを管理している複数のデジタルキー会社と連携、自社の配送管理システムと連動させる。

非対面の受け取りが可能なEC向け新サービス「EAZY」を導入しているECサイトで商品を購入する際、オートロックマンションで置き配を指定すると、EAZYの配達スタッフが持つ専用アプリに、オートロック解錠に必要なワンタイムパスワードを発行する。

3月上旬に東京都内で複数のデジタルキーを対象に実験を始め、2021年度中に全国約1万棟のオートロックマンションで展開したい考え。自宅に設置する宅配ボックスなどのデジタルキー化にも対応していくことを検討している。


置き配対応の流れ(ヤマト運輸プレスリリースより引用)

(藤原秀行)

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