国道16号に隣接、倉庫スペースにも空調設備導入
KICアセット・マネジメントが自社で開発を続けてきた埼玉県春日部市の物流施設「KIC春日部ディストリビューションセンター(DC)」が2月26日に竣工、内覧会を行った。
同施設はRC+S造で地上4階建て、延べ床面積は2万1165平方メートル。東北自動車道の岩槻ICから約10・5キロメートル、圏央道の五霞ICから約13キロメートル、常磐自動車道の柏ICから約18キロメートルで、幹線道路の国道16号に隣接している。
最大で2社が入居可能な設計としており、2~4階は倉庫スペースにも空調設備を導入、働きやすい環境の整備に努める。フロアを2分割しても使い勝手をよくするため、東西の2カ所にエントランスを設けている。引き合いは好調で、今後全フロアが埋まる見通しという。
庫内はパレット式の垂直搬送機2台、貨物用エレベーター2基を導入。両面のトラックバースを28カ所、ドッグレベラーは4基も設置済み。
半径500メートル圏内にイオンのショッピングセンターなど複数の大型商業施設が位置、従業員が利用できるのもメリットとなっている。
国道16号と国道4号が交差している庄和ICから約850メートルと近接。将来は東京外環自動車道の八潮JCTとの間で有料道路「東埼玉道路」が通る見通し。
KICアセット・マネジメントは春日部に加え、埼玉県の日高、越谷両市と神奈川県厚木市で物流施設の開発を手掛けている。
「KIC春日部DC」の外観(KICアセット・マネジメント提供)
国道16号に隣接している(KICアセット・マネジメント提供)
庫内の様子(上・1階、下・2階)
東西2カ所に設けられているエントランス
(藤原秀行)