EC諸国で販売拡大目指す
東京理科大発のベンチャー企業イノフィス(東京都千代田区神田紺屋町)は3月8日、重量物持ち上げといった工場や物流などの現場作業時に装着して腰などへの負荷を軽減するアシストスーツ「マッスルスーツEvery(エブリィ)」を新たにフランスとスペインで同1日に発売したと発表した。
Everyは昨年12月に欧州安全規格のCEマークを取得、EU加盟の27カ国とEFTA(欧州自由貿易連合)加盟の4カ国の計31カ国で販売が可能になっていた。
同社はEU諸国でも労働者の高齢化や介護現場の需要増などを受け、製造業や農業といった領域でアシストスーツの利用が見込めると判断。フランスとスペインで現地の販売代理店網を通じて製品を売り込むとともに、他のEU諸国でも製品を積極的に展開していきたい考えだ。
同社は併せて、グローバルサイトで英語のほか、フランス語やドイツ語、スペイン語などに対応している。既に中国や台湾、韓国でもアシストスーツの販売を始めている。
アシストスーツの使用イメージ(イノフィス提供)
(藤原秀行)