NTTデータと共同でプラットフォームサービスの構築・提供目指す
NTTロジスコとNTTデータは11月16日、RFIDタグを用いた医療材料トレーサビリティーの実証実験を行うと発表した。
世界的な医療機器メーカーである英スミス・アンド・ネフューの日本法人と協力し、整形外科インプラントなど販売代理店・特約店が必要時に手配・納品を行う「短期貸出」領域で利用状況を追跡。
今年度末をめどに有用性を評価し、医療材料領域のメーカーや販売代理店・特約店が共同利用できるプラットフォームサービスの提供開始を予定している。
製品に貼付したRFIDから得られる各種情報を通じてリアルタイムな在庫管理、使用確認が可能となり、これらをNTTデータのデジタル技術によって販売代理店・特約店における受発注業務の迅速化と業務効率化、メーカーの在庫削減および廃棄ロス削減などを図るのが目的。
役割分担はNTTロジスコがRFIDの貼付・運営、NTTデータが実証用システムの構築・運営、スミス・アンド・ネフューが実証用フィールドの提供。今年11~12月に実証実験、来年1~2月に効果検証を行う。
NTTグループでは医療材料領域にRFIDを活用することでサプライチェーンの最適化、医療機関も含めたIoT(モノのインターネット)プラットフォームによってシームレスな情報共有とトレーサビリティーを実現。将来的には使用実績と患者情報をリンクさせ治療・予防の臨床データに利用できるサービス展開も視野に入れている。
画像は全てNTTロジスコニュースリリースより
(鳥羽俊一)