第1弾のマレーシア公表、国家規格の早期策定を働き掛け
国土交通省は3月26日、日本式の高品質なコールドチェーンの物流サービスをASEAN(東南アジア諸国連合)域内で普及させていくための戦略を公表した。
日本規格協会が2020年6月に正式発効した事業者間のコールドチェーン物流サービスに関する規格「JSA-S1004」を広めていくため、ASEAN加盟のインドネシア、タイ、フィリピン、ベトナム、マレーシアを重点的に取り組む5カ国に設定。それぞれの国別にアクションプラン(行動計画)を作成し、官民が連携して消費者や荷主企業への周知、国家規格への反映の働き掛けなどを進める方向性を打ち出した。
併せて、JSA-S1004を国際標準化機構(ISO)の規格として認証するよう提案するなど、国際標準化活動も進めることを盛り込んだ。
アクションプランは第1弾としてマレーシアを対象に作成した。22年度までに同国で実施する実証輸送で日本式のコールドチェーン物流が食料廃棄削減や食品の安全性向上、温室効果ガス排出抑制に有効であることを示し、同国政府の理解を促進すると明記した。
(藤原秀行)
普及戦略とアクションプランはコチラから(国交省ホームページ)