エフピコ、兵庫・小野で7・9万平方メートルの工場兼配送センターを開設へ

エフピコ、兵庫・小野で7・9万平方メートルの工場兼配送センターを開設へ

22年9月竣工予定、物流のリードタイム短縮とコスト抑制も

エフピコは4月28日、兵庫県小野市で新たな工場兼配送センターを開設すると発表した。今年3月に、工場用地の確保を開示していた。

同市内の産業団地で、鉄骨造の地上4階建て、延べ床面積が約7万8900平方メートルの施設「(仮称)兵庫工場・配送センター」を開発する計画。投資総額は約253億円で、5月に着工し、竣工は2022年9月を予定している。

新型コロナウイルスの感染拡大で巣ごもり消費が伸び、料理の宅配も利用が拡大していることから食品トレーなど同社の主力製品も需要が見込めると判断。新工場に広島・福山地区から一部生産設備を移設するなどして生産能力の増強を図る。

配送センターを新工場に併設することで、これまで福山配送センター(広島県)から配送していた大都市圏の近畿エリアを分割し、配送時間短縮と物流コスト抑制、自然災害時の事業継続と安定供給の強化を両立させる狙いがある。

新拠点配送センターの建設で、日本全国の同社拠点配送センター(北海道、東北、関東、八王子、東海、中部、福山、九州、新新拠点配送センター)から半径150キロメートル圏内で、主要都市を含む全人口の7割をカバーできる物流ネットワークが完成。また、新拠点配送センターの在庫保管能力は26万ケースに上るほか、自動ソーター出荷システムの設置を予定している。

新拠点配送センター稼働後には全国の出荷量の76%が自動ソーター出荷システムによる仕分けになる見込みという(21年9月完成予定の中部クロスドックセンターへの導入分含む)。


新拠点の完成イメージ(エフピコプレスリリースより引用)

(藤原秀行)

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