工場~施工現場間の緊急輸送に活用、車両調達の時間と手間削減
システムキッチン大手のタカラスタンダードは5月11日、CBcloudと連携すると発表した。
同社が展開している荷物とトラックのマッチングサービス「PickGo」の利用を開始。軽貨物車両の手配と施工現場への商品搬入作業の委託先確保の迅速化を図っている。
タカラスタンダードは通常の工場・物流センター・施工現場間の商品輸送に加えて、現場で追加の商品手配が生じ、緊急で軽貨物車両などの配送車の手配が必要となるケースがある。従来は毎回、対応できる業者を探していた。
「PickGo」導入で配車に要する時間と手間を削減。配送車の位置情報と到着時間がシステム上で確認できるため、リアルタイムで配送状況を把握することが可能になるとみている。
併せて、今後も深刻化が予想される人手不足に対応するため、施工現場へ商品を届ける作業の委託先確保にも同システムを利用。業務の効率化を進めていく方針。
タカラスタンダードは今後、通常の輸配送にも車両の位置情報や配送状況がデジタルで管理できるシステムの実現を検討しており、CBcloudの協力を得たい考えだ。
タカラスタンダードは北海道から沖縄まで、全国各地に総面積約 6万坪の倉庫を所有。約7年前から本格的に物流改革に着手し、高回転物流を実現する福岡物流センターの設立(2017年)やWMS(倉庫管理システム)の刷新などを行い、15年度には約 4 時間だったトラックの待機時間を20年度には2時間半まで短縮した。
トラック輸送の生産性の向上・物流の効率化に加え、全ての物流に携わるスタッフの働きやすい労働環境の実現を目指し、「ホワイト物流」推進運動にも賛同している。
(藤原秀行)※写真はタカラスタンダードプレスリリースより引用