小売・外食業の配送受注拡大狙う、オンライン診療の処方薬配送も今夏めどに開始へ
CBcloudは6月28日、配送する荷物と軽貨物のトラックドライバーをマッチングするサービス「PickGo」のAPI公開を開始したと発表した。
CBcloudは二輪車や軽トラック、大型トラック、飛行機、貨物鉄道など様々な配送インフラネットワークを活用し、荷物を希望する時間に希望する場所まで迅速に届けられるようにする「オンデマンド配送2.0」の推進を強化している。APIを公開することで、さまざまな小売・外食業が軽貨物と二輪車で現在、約3万7000人のドライバーが登録しているPickGoをより容易に使えるよう後押しし、宅配を担っていきたい考えだ。
CBcloudの松本隆一代表取締役CEO(最高経営責任者)は6月28日、オンラインで記者会見し「PickGoの配送API公開でオンデマンド配送2.0をより強力に推進していきたい」と意気込みを語った。
第1弾の取り組みして、セブン-イレブン・ジャパンが展開している、消費者がスマートフォンで注文した商品を店舗から自宅や職場へ最短30分で届ける配送サービス「セブン-イレブンネットコンビニ」のシステムとAPI連携をスタート。注文を受けるとPickGoに登録しているドライバーが配送を担う。
セブン-イレブンネットコンビニは現在北海道と広島県、東京都の約370店舗で実証実験を行っている。多くのドライバーを抱えるPickGoとタッグを組むことで、より迅速に商品を届けられるようになると見込む。
PickGoは既に、10数都府県の約40拠点で食事の宅配を手掛けている。CBcloudは今後、API連携の仕組みを活用し、オンライン診療で処方された薬の配送も今年夏ごろをめどにサービス開始する計画。
API連携のイメージ(CBcloud提供)
(藤原秀行)