中堅企業など向けのラインアップは10月に刷新
キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は7月2日、メーカーなどのEDI(電子データ交換)導入・運営をサポートする製品「EDI-Masterシリーズ」のラインアップを10月に刷新すると発表した。
顧客が自社の企業規模や取引量などを踏まえ、同シリーズの中から最適な製品を容易に選択できるよう分類・整理し直す。また、全体的なラインアップ見直しに先立ち、7月に大企業がインターネットを活用したEDIへ円滑に乗り出せるよう新モデルを投入。より多様な企業規模や業種のニーズに応えられるようにする。
従来型のEDIで使われているISDN回線をNTTグループが2024年に廃止、IP網に完全移行していくのに伴い、インターネットを介したEDIの利用が今後拡大することが見込まれる。「EDI-Masterシリーズ」でもインターネットEDIへの対応を加速する。
大企業向けに開発した「EDI-Master B2B Enterprise」は7月20日に発売。インターネットEDIに対応し、取引先が多岐にわたることを想定して最大で128カ所を同時に接続、データ交換できるようにしている。通信プロトコルは製造・流通・金融などの業界で採用が広がっている、全国銀行協会が策定した「全銀協標準通信プロトコル(TCP/IP手順・広域IP網)」に標準対応している。顧客の業務システムと統合運用することも可能。価格は税別700万円から。
10月以降は「B2B Enterprise」の他に、中堅規模の企業向けに最大同時接続が32カ所の「B2B Standard」、より規模が小さい企業向けに接続先が1カ所の「B2B for JCA-Client」「B2B for BANK-Client」など5種類の製品を提供する。業界特化型のソリューションも備えている。
10月以降のラインアップ
「B2B Enterprise」の概要(いずれもキヤノンITSプレスリリースより引用)
(藤原秀行)