日通総研予想、輸出は外貨コンテナ9・8%増、航空貨物19・4%増
日通総合研究所は7月2日、「2021年度の経済と貨物輸送の見通し」の改訂版を公表した。
国内貨物輸送に関し、21年度の総輸送量は前年度比3・5%増の43億6800万トンと5年ぶりのプラスを予想。3月に公表した前回予想の2・4%増から1・1ポイント上方修正した。新型コロナウイルスの感染拡大による経済情勢悪化で落ち込んだ20年度から持ち直すとのシナリオを変えていない。
ただ、コロナ禍が本格的に広がる前の19年度の水準(45億430万トン)には届かないとみている。
品類別の21年度輸送量予想を見ると、消費関連貨物は12・5%増の11億3370万トン、生産関連貨物も7・6%増の15億6030万トンで、落ち込みから回復するが19年度実績にはいずれも達しない見通し。建設関連貨物は5・3%減の16億3330万トンを見込む。
国際貨物輸送は、外貨コンテナ貨物が世界経済の回復を受けて輸出が21年度は9・8%増の487万2000TEU(実入り、20フィートコンテナ換算)、輸入も4・2%増の732万6000TEUと堅調な動きを想定。
国際航空貨物も21年度の輸出が19・4%増の120万9500トン、輸入も9・8%増の134万1100トンで、20年度のマイナスからプラスに転じる姿を描いている。
(藤原秀行)
改訂版はコチラから(日通総合研究所ホームページ)