多品種ケースをかご車に自動積み込み可能、パレットは1時間で400個処理可能と見込む
オークラ輸送機は7月12日、大小さまざまなサイズの段ボールケース品をパレットやかご車、カートラックに自動で積み込める「混載パレタイズシステム」を開発、受注を開始したと発表した。
6軸ロボットの「Ai6F」にロボットハンドや2種類の3Dカメラ、AI搭載のコントローラで構成。3Dカメラで段ボールケース品の寸法やかご車などへの積み付け位置を読み取り、AI搭載コントローラが最適な積み付けのパターンを自動生成する。
ロボットアームが移動する軌道も自動的に計算して作成。かご車などのフレームに衝突せず、スムーズに積み付けられる。荷崩れなどに対しても補正を自動で実施、積載効率が最も良いパターンで積み付ける。
ロボットハンドは搬送物の上面を吸着するバキュームタイプで最大可搬質量は80キログラム。1時間当たりパレットは400ケース、カートラックは340ケース、かご車は320ケースを処理できると見込む。概算価格はシステム一式で3000万円と設定しており、同社は年間10台の販売を目指す。
混載パレタイズシステム(オークラ輸送機提供)
(藤原秀行)