最適ルート提示、米国では遅延を最大8割解消とアピール
三菱ふそうトラック・バスは7月15日、AIを活用した配送経路自動作成サービスを手掛ける米Wise Systems(ワイズシステムズ)と業務提携契約を締結したと発表した。
三菱ふそうはワイズシステムズの日本におけるパートナーとして、今年第4四半期(10~12月)をめどに、ワイズシステムズの次世代配送計画システム「ワイズ・システムズ」の販売を開始する予定。
同システムは配送オーダーや荷物、ドライバー、車両、交通状況といった多様な配送に関する情報を分析、最適な配送ルートを作成する予定。
東京都内で同日記者会見した三菱ふそうトラックアジアコネクティビティ デジタルサービス部長のピーター・ファイグラー氏は、米国のユーザー企業の利用実績として、配送遅延を最大8割解消し、車両稼働率を2割向上、走行距離を15%削減できると説明。
オンラインで参加したワイズシステムズのチャズ・シムズ共同創設者兼CEO(最高経営責任者)は「パーフェクトな配送の体験を実現できる優れたシステム」とアピールした。
同社は2014年、米マサチューセッツ工科大(MIT)からスピンアウトする形で創業。世界の主要な物流企業やメーカーなど向けにサービスを提供している。今年7月には日本法人を設立、日本市場に参入する方針を公表していた。
会見するファイグラー氏
(藤原秀行)