日本GLPが茨城・常総で6・1万平方メートルの物流施設竣工、SMCが1棟借り

日本GLPが茨城・常総で6・1万平方メートルの物流施設竣工、SMCが1棟借り

大型庇など採用し作業効率向上、工事時の残土を築山として敷地内で再利用

日本GLPは8月5日、茨城県常総市で新たな物流施設「GLP常総」が竣工したと発表した。空気圧制御システムなど自動制御機器大手のSMCが1棟借りを決めている。

「GLP常総」は地上3階建て、延べ床面積は6万1502平方メートル。都心からの距離が約40キロメートルで、常磐自動車道を利用して約1時間圏内に位置し、常磐道の谷和原ICから約4・5キロメートルと交通の利便性に強みを持つ。SMCは関東全域をカバーする配送拠点として利用する予定という。

保管・作業効率向上のため、1階の天井高を6・5メートルと標準的な施設より1メートル高くして荷物の積み下ろしスペースを十分に確保。搬入出業務を円滑に行えるようにした。併せて、トラックバースに出幅5・5メートルの庇を設置し、雨天時にも作業しやすい環境を確保している。

庫内には大型シーリングファンを採用。3階には眺望の良いカフェテリアを設置しているほか、自動車通勤に対応し想定就労人数を100%カバーできる200台超の通勤者向け駐車場も整備。働く環境の快適性向上に腐心している。

環境対応としては、建設工事で発生した残土(建設発生土)を築山として敷地内で再利用、運搬時のCO2削減につなげた。四季を感じることのできる築山として整備し、従業員が憩いのスペースとして使えるよう配慮している。

高断熱化、高効率化で大幅な省エネルギーを実現し、 太陽光発電によるエネルギーを館内で利用して年間に消費する非自然由来のエネルギー消費量を大幅に削減し、Nearly ZEB認証を取得する予定。


「GLP常総」の外観


敷地内の築山(いずれも日本GLPプレスリリースより引用)

(藤原秀行)

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