セブン&アイ、25年度中めどにコンビニ宅配の全国拡大を準備

セブン&アイ、25年度中めどにコンビニ宅配の全国拡大を準備

競争激しく差別化図る、店舗の3000品目対象見込み

セブン&アイ・ホールディングスが、コンビニエンスストア「セブン―イレブン」の一部で実施している宅配サービスを、全国の約2万店舗に拡大する方向で準備を進めていることが分かった。

コンビニ間の競争が激しい中、新型コロナウイルスの感染拡大で利用が伸びている宅配を拡充、差別化を図る。2025年度(26年2月期)中をめどに実現することを目指しているもようだ。

宅配は現在、東京や北海道、広島の約550店舗で実施中。店舗から500メートル程度の圏内のエリアを対象に、店舗で取り扱っている弁当や総菜、日用品など約3000品目を届けている。ユーザーから好評を得ているため、一気に全国へサービスを広げることを視野に入れている。注文を受けてから最短30分で配達することを目標としているとみられる。

配送は各エリアで物流事業者に委託する見込みで、AIを活用して配送経路の効率化などを推し進めることを構想しているようだ。

コンビニ業界ではローソンが「Uber Eats」「foodpanda」「Wolt」「DiDiFood」のデリバリー4ブランドと組んで弁当やおにぎり、麺類などのデリバリーを全国の約2000店舗で実施しており、さらに拡大する計画。

(藤原秀行)

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