埼玉・千葉・東京を事業エリアとするコープみらい(さいたま市)は12月11日、東京・板橋区の高島平団地内でリヤカー付き自転車を活用した「デポ配達」を同17日より開始すると発表した。
トラックの乗り入れが難しい大型集合住宅の配達業務で発生する手作業を減らすことで効率化につなげるとともに、トラック使用時と比べてCO2排出量を抑制。東京エリアの大型集合住宅における宅配効率化・人件費削減・環境負荷低減を実現する配達モデルと位置付けている。
団地の一部にデポ(商品格納拠点)を設置してリヤカー付き自転車で商品を各家庭に配達する。都内の団地では途中までトラックで輸送して手押し台車に積み替えて配達を行っていたが、デポからリヤカーを使用することで積み替えやトラックでの作業が減って宅配効率の向上とCO2 の削減効果が見込めるという。CO2は同団地を担当するコープデリ志村センターの自前トラックが昨年度に排出した量から4.3%削減できると試算。
同団地の居住者を優先して配達員の募集を行い、担当する職員を固定して週5回配達とすることで住民間のコミュニケーションを深める。コープみらいでは今後も作業効率やサービスの向上に取り組んでいく。
(鳥羽俊一)
デポ配達のイメージ
リヤカー付き自転車
画像はコープみらいウェブサイトより