店舗向け配送集約、22年度は年間2億円の物流費用削減見込む
ホームセンター大手アークランドサカモトグループのビバホームは10月1日、兵庫県猪名川町でプロロジスが開発した大規模物流施設「プロロジスパーク猪名川2」内に、新たな物流拠点「猪名川物流センター」を開設したと発表した。
新拠点は地上5階建て、延べ床面積15万8644平方メートルの物流施設のうち約3分の1に相当する1~2階の5万4778平方メートルを使用。中部・関西・九州のビバホーム29店舗をカバーする。仕分けセンターと保管センターの機能を兼ね備えており、仕分けセンターは10月4日、保管センターは11月15日にそれぞれ稼働を始める。
新センターが入る「プロロジスパーク猪名川2」の外観(以下、いずれもビバホーム提供)
ビバホーム店舗向け輸入商品を西日本エリアで効率的に共有できるようにするとともに、オリコン4000個超を収納できる自動倉庫、可動式大型パレットラック、ピースソーターなど最新マテハン設備を導入して庫内業務効率化を図る。2022年度は年間2億円の物流費用削減を見込む。
将来はアークランドサカモトが運営する「ホームセンタームサシ」への商品供給も担い、グループ全体で物流業務効率化とサービスレベル向上のシナジー創出を目指す。アークランドサカモトの国内主要3拠点のエリア最適化でグループ全体の物流費用を年間5億円超圧縮する構想を立てている。
グループ物流拠点のイメージ
パケットスタッカークレーン(自動倉庫)
電動式パレットラック(パレット自動倉庫)
トレイ化ステーション(店別一次検品)
ピースソータ―(店別二次検品)
マルチシャトル(順立て出庫システム)
オリコン自動段積機
(藤原秀行)