需要拡大に対応
センコーグループホールディングス(GHD)は10月1日、在留外国人の人材派遣や技能実習生向け研修事業などを手掛けるセルフ・グロウ(名古屋市)の全株を同日付で取得、買収したと発表した。
セルフ・グロウは1998年設立。日本に定住・永住する在留外国人らを機械・食品メーカーや介護施設、病院など約40社に派遣している。また、技能実習生が入国後1カ月間受講する日本語や生活・関係法令などの法定座学講習を国内各監理団体から受託。監理団体のローカルパートナーズ協同組合と連携し、外国人材の就労支援・受け入れサポートも手掛けている。
センコーGHDはセルフ・グロウを傘下に収め、人手不足で需要が高まっている外国人の派遣・研修事業に参入。同社のノウハウを生かしてグループの物流部門や介護施設、ホテルなどの場で優秀な外国人人材の確保を図る。買収額は開示していない。
両社は2020年にオープンしたセンコーグループの自社研修施設「クレフィール流山」を関東地区の技能実習生研修事業に活用するなど、連携して研修事業の規模・エリア拡大を目指す。
(藤原秀行)