3棟トータルで2033平方メートル、一般倉庫も併設
沼尻産業は10月6日、茨城県阿見町で開発を進めていた「稲敷第一危険物倉庫」が竣工したと発表した。同社としては25拠点目となる。
同倉庫は、昨今のコンプライアンス意識の高まりを背景に危険物倉庫の需要が高まっているのを踏まえ、同社として初めて手掛けた危険物倉庫。消防法危険物第四類に対応し、同敷地内に一般倉庫を併設しており、危険物と通常品の保管が可能。
7810平方メートルの敷地に鉄骨造平屋建ての3棟、延べ床面積が合計2033平方メートル(A棟560平方メートル、B棟993平方メートル、C棟480平方メートル)の危険物倉庫と400平方メートルの一般倉庫を開発した。
倉庫の外観
内部(いずれも沼尻産業ウェブサイトより引用)
危険物倉庫として、壁・柱・床は耐火構造、屋根は爆風が上へ抜けるよう軽量の折板葺き、火災予防のための避雷設備、庫内の電気設備機器および配線を防爆仕様とし、庫内荷役作業の際には防爆型フォークリフトを使用。万が一の火災発生時に備え、自動式泡消火設備を取り入れている。
従事する取扱業務スタッフは危険物取扱者の資格を所有し、危険物保安監督者を選任常駐させ、安全・安心なセンター運用に注力する。
都心から約70キロメートル圏に位置し、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の牛久阿見ICから2・8キロメートル、阿見東ICから2・9キロメートル。圏央道を利用し常磐自動車道、東北自動車道へのアクセスが良く、成田空港へも約40キロメートルで、国内外への物流をカバーできると見込む。
石油化学系企業が多く立地する鹿島臨海工業地帯からも約60キロメートルに位置し、首都圏全体をカバーできる消費地に近い内陸型危険物倉庫となっている。
(藤原秀行)