EDACなど、3・2キロメートルを商品配送
一般社団法人救急医療・災害対応無人機等自動支援システム活用推進協議会(EDAC、イーダック)は10月6日、ドローン関連技術の開発などを手掛けるリアルグローブ、ドローンの開発・製造を担うエアロセンスの両社と組み、熊本県阿蘇地方の南小国町でドローンを使った物流の実用化に向けた実証実験を同20日に行うと発表した。
環境省の「社会変革と物流脱炭素化を同時実現する先進技術導入促進事業」の採択を受けて実施する。実証実験はドローン物流で輸送時のCO2排出量削減、人口減少・高齢化に伴う労働力不足のカバー、地域の物流網維持、防災・減災などにつなげられるかどうかを見極めるのが狙い。
EDACは南小国町と2017年に「ドローンを活用したまちづくり協定」を締結。以前からドローンとドローン映像などの遠隔情報共有システム「Hec-Eye」(ヘックアイ)を町内の様々な産業で利用できるよう後押ししている。
今回の実験は、現在は町民向けの買い物支援事業として運営されている移動販売車「きよら号」の商品配送をドローンに置き換えた場合を想定。ドローンを使って食材などを町民に届ける。配送しているドローンの映像や位置情報などの確認は南小国町に導入済みのHec-Eyeを利用する。
飛行ルートは約3・2キロメートルで、町内の自然休養村管理センター前駐車場を離陸し、波居原体育館に着陸する予定。飛行時間は片道で10~15分程度を見込む。
投入する予定のドローン
実験の概要
飛行ルート(以上、いずれもEDAC提供)
(藤原秀行)