三菱重工、仏スタートアップとバレーパーキングや完成車搬送の自動化サービスを共同展開へ

三菱重工、仏スタートアップとバレーパーキングや完成車搬送の自動化サービスを共同展開へ

ショッピングモールや大型複合ビルなどに提供目指す

三菱重工業と三菱重工機械システムは10月27日、フランスのスタートアップ企業スタンレーロボティクスと、自動車のバレーパーキングや完成車搬送の自動化を実現する国内初の先進的自動搬送ロボット事業を共同展開していくことで合意したと発表した。

スタンレーロボティクスは2015年創業。自動車を持ち上げて搬送するロボットと、駐車状況を高度に管理可能なソフトウエア技術を駆使し、駐車場利用時に鍵の管理や入出庫の代行など包括的に利用者をサポートするバレーパーキングサービスの自動化を世界に先駆けて展開。フランスやイギリスの空港で運用実績を持つ。

電動自動搬送ロボットの導入で大型駐車場などにおける利用者の快適性向上、完成車搬送における労働者不足の解消、24時間稼働、CO2排出量の削減などを実現する計画だ。

スタンレーロボティクスが提供する自動搬送ロボットに加え、三菱重工業グループが培った機械式駐車場や交通流管制技術と無人システム監視・管理技術を組み合わせ、多種多様な顧客ニーズに合致したサービスを提供していく構想を立てている。

高度自動運転の本格的普及に先駆け、ショッピングモール、大型複合ビル、テーマパーク、空港などに自動搬送ロボットによる自動バレーパーキングサービスをいち早く提供、限られた駐車場スペースの効率的な利用を可能とする考え。利用者にとっても駐車場の空スペースが見つからなかったり、駐車場まで遠かったりするストレスから解放され、利便性が大幅に高まることがメリットとなる。

また、完成車搬送の面では自動車工場内や港湾、モータープールなどにおける24時間365日の稼働を可能とし、熟練ドライバー不足の問題を解消すると同時に低コストで安全な搬送を実現する。

今後、同システムを活用した国内初の自動バレーパーキング導入に向けて、三菱地所と実証実験の協力を得ることで合意しており、同社グループが運営する大型商業施設や空港を候補に実証実験の具体的な検討を進めていく予定。

(画像はプレスリリースより引用)
(ロジビズ・オンライン編集部)

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