業務改善など奏功見込む
ニチレイは11月2日、2021年9月中間連結決算を公表した。
ニチレイロジグループ本社を核とする低温物流事業は売上高が前年同期比5%増の1096億円、営業利益が14%増の78億円だった。家庭用冷凍食品の取り扱い拡大や業務改善活動の効果などで増収増益を確保。欧州も新型コロナウイルスの感染拡大からの回復や英国のEU(欧州連合)離脱に伴う低温物流需要の伸びを取り込み、堅調だった。
通期(22年3月期)は売上高が期初予想の2240億円(前期比6%増)を据え置いた一方、営業利益は13%増の148億円で、期初予想の135億円、21年4~6月期末時点の143億円からそれぞれ上方修正した。業務改善活動などが奏功するとみている。
国内の3PL事業拡大や貨物の特性に沿った最適配置の推進、海外のM&Aなどを進め、収益改善を図る方針。
(藤原秀行)