EVの重量化に対応、ドライバーの「働き方改革」にらみ輸送効率改善
ゼロは11月11日、セミトレーラータイプの新型キャリアカー「Zモデル」を浜名ワークス(浜松市)と共同開発、完成車輸送業務への導入を開始したと発表した。最大積載量を10・7トンまで高めているのが特徴。
近年自動車の電動化に伴い、自動車の車両重量が増加する傾向が続いており、最近では1台当たり2・5トンを超えるようなEV(電気自動車)も発売されている。従来型キャリアカーの最大積載量は8・6トンのため、運搬する自動車の総重量によっては、スペースが残っていても積載できないケースが発生、輸送効率の悪化を引き起こしている。
働き方改革関連法の「自動車運転の職業」への適用猶予期間が2024年3月末に終了するため、輸送効率を早期に改善させることが至上命題となっている。こうした課題を解決するため、新型キャリアカーの開発に踏み切った。
物流領域の脱炭素化への対応に加え、エンジン停止時でも荷扱い作業が可能なことから環境負荷が低く、SDGs(国連の持続可能な開発目標)に対する取り組みの一環にもなっている。
※以下、プレスリリースより引用(一部、編集部で修正)
Zモデルの主な機能・特長
① さらなる自動車の電動化への対応に向けて、最大積載量10・7トンを確保
② エンジン停止時でも荷扱い作業が可能
③ スマートフォンによってフロア昇降などの操作が可能
④ 各種センサーの取り付けと柱の削減による事故リスク低減
(画像はプレスリリースより引用)
(ロジビズ・オンライン編集部)