三菱ふそうの小型EVトラック「eキャンター」、グローバルで納車300台に到達

三菱ふそうの小型EVトラック「eキャンター」、グローバルで納車300台に到達

累計走行距離は400万キロメートル超

三菱ふそうトラック・バスは11月15日、小型EV(電気自動車)トラック「eCanter(eキャンター)」の納車台数がグローバルで300台に達したと発表した。累計走行距離は世界中で合計400万キロメートル以上になった。

eキャンターは2017年、日本市場で販売を開始。国内で70台以上が稼働している。温室効果ガスを出さず、1回の充電で約100キロメートルの走行が可能。騒音や振動が少ないため、頻繁に発進や停止を繰り返す都市部の配達や早朝・深夜の運行に強みを持つ。

ドイツのDBシェンカーはグローバルで最大規模のeキャンターを運用。イケア・ジャパンは日本で所有する2台を横浜や東京都内の店舗への商品配送用に利用している。併せて、同社の物流パートナーが所有する1台を顧客向け配送用として関東エリアで使っている。

ドライバーからも振動が少なく加速しやすいため、運転がスムーズで疲れにくい上、従来のディーゼル車よりメンテナンスコストやエネルギーコストが低減したとの評価を得ているという。

三菱ふそうは「ゼロ・エミッション輸送」の先導するため、39年までに日本国内で販売する全ての新型車両を走行時にCO2を排出しないCO2ニュートラル車にするビジョンを設定している。eキャンターは20年8月、先進安全装置を搭載した新型モデルを発売。現在は車両ラインアップの拡充を含むアップグレードを備えた次世代モデルの開発を進めている。


オスロを走行するDBシェンカーの「eCanter」


イケア・ジャパン所有の「eCanter」(いずれも三菱ふそうプレスリリースより引用)

(藤原秀行)

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