好調維持も伸びはやや鈍化、コロナ禍で急増の反動継続か
ヤマト運輸が12月6日公表した11月の小口貨物取扱実績によると、宅急便全体で前年同月比9・8%増の1億9494万3990個となった。2020年2月以来、22カ月連続で前年同月実績を上回った。
このうち、住戸のポストに入る小型の「ネコポス」は18・3増の3174万8088個。新型コロナウイルスの感染拡大に伴うEC利用の普及が追い風となり好調を維持しているが、伸び率自体は4カ月続けて50%台を超えた9月からやや減速傾向が続いている。前年同期の取り扱い個数が多かった反動が生じているようだ。
宅急便と宅急便コンパクト、非対面の受け取りが可能なEC向け新サービス「EAZY」の合計は8・2%増の1億6319万5902個で、全体の数量と同じく22カ月続けて前年水準を超えた。
一方、企業がメーンのクロネコDM便は4・1%減の7261万6932冊だった。
(藤原秀行)