3PLサービス顧客への提供想定
NTTロジスコは12月8日、物流領域のCO2排出量を算出してレポートを作成するとともに、CO2削減の効果をシミュレーションする「CO2排出量可視化ソリューション」の提供を開始したと発表した。
世界各国で脱炭素化経営に向けた動きが加速する中、日本でも2050年までにCO2排出量実質ゼロ(カーボンニュートラル)を目指す脱炭素化に向けた取り組みを進める企業が増えている。
しかし、企業からは「自社で排出するCO2排出量は把握できるものの、サプライチェーン全体では難しい」「ガイドラインに沿った排出量の計算が必要だがデータ収集や数値算出に時間を要する」といった声が同社に寄せられているのに対応する。
ソリューションは共同配送や梱包資材の見直しなど、各種施策の実施によるCO2排出量の削減を試算することも担っている。ソリューション提供は同社の3PLサービスを利用する顧客への提供を想定している。
※以下、プレスリリースより引用(一部、編集部で修正)
「CO2排出量可視化ソリューション」概要
(1)CO2排出量レポート
輸配送および倉庫内での活動について、入出荷量や輸送重量などの必要データを収集し、精査した上で配送、および拠点でのエネルギー使用に関してCO2排出量を算出、可視化する。
①算出基準:「サプライチェーンを通じた温室効果ガス排出量算定に関する基本ガイドラインVer.2.3(※1)(環境省・経済産業省)」に準拠
※1:本ガイドラインは国際的なデファクトスタンダードになりつつある「GHGプロトコル」に則って作成されている
②算出項目:サプライチェーン排出量のScope3の「カテゴリ4 輸送、配送(上流)」に該当する、輸配送および、倉庫内のエネルギー消費における排出量を基本項目とする。要望次第で項目の調整は可能
③レポート形式:所定様式にCO2排出量を算出して提出
④レポート頻度:四半期ごとを想定(月次、年度などの提示にも対応)
(2) CO2排出量シミュレーション
NTTロジスコでは、共同配送やモーダルシフトの推進、太陽光発電やEV(電気自動車)車両の導入推進、梱包資材の見直し、需要予測や発注/補充の見直しによる商品廃棄の削減、ロジスティクスネットワークの再検討など各種施策を提案。導入した場合のCO2排出削減量のシミュレーションを行う。
(画像はNTTロジスコ提供)
(ロジビズ・オンライン編集部)