東京・西新宿で自動追従パレットを利用した弁当販売

東京・西新宿で自動追従パレットを利用した弁当販売

東電パワーグリッドなど、将来の市場見込む

NH研究所、東京電力パワーグリッド、アビダルマは2月9日、自動追従パレットサービス「Furiuri」を活用し、都市部で移動サービスを行えるかどうかを検証するため、1月21日に同サービスを使った弁当の販売を開始したと発表した。

Furiuriは次世代高速通信規格の5Gを活用した移動体サービスの可能性を実証するために計画された事業。歩道の走行が認められている「歩行補助者等」の制限内で設計されたロボット(パレット)を都市部で運用し、将来は大きな市場となることが見込まれる無人移動体サービスにおける課題と可能性を探ることを目的としている。

1月時点では、パレットが誘導員を認識して追従する形態で走行し、東京都の西新宿1丁目の「一軒め酒場 西新宿」で製造された弁当を受け取った後、同じく西新宿1丁目の「モード学園コクーンタワー」前で試験販売している。

3月以降はごみ箱やベンチなども提供し、都市部で「憩いの空間」を移動サービスとして提供する試みも実施する予定。

今回の実証事業ではパレットに特殊カメラを搭載し、その映像を5Gでサーバに送信している。サーバ内のAIでパレットに近づく物体の衝突リスクを検出し、必要に応じてパレットの走行を抑制する。5Gの持つ高速・低遅延通信の特徴を活用している。

2月時点では以下の日時に弁当の試験販売を行っている。

日時:毎週 月・金曜日 12:00 – 13:00
場所:モード学園コクーンタワー前
価格:ハンバーグ弁当、鶏のオイル焼き弁当、唐揚げ弁当、生姜焼き弁当 各500円(税込)
※天候、路面状況、その他の事情により営業を休止する場合あり
※試験販売は2022年3月下旬までの実施

また、同実証事業は実施主体となる3社の他に以下の企業が協力している。

養老乃瀧
系列の「一軒め酒場 西新宿店」にてロボット(パレット)による移動販売を考慮した弁当を提供

東京国際工科専門職大学
サービス実施場所(弁当販売場所)の提供、インターン生の派遣

ビンデックス
実証事業運用、調整

Doog
パレットの基盤となる移動体の開発、提供

ロボリューション
弁当販売、ゴミ箱、ベンチなどのサービス提供部分の開発

ブローダービズ
5G活用衝突検知システムの開発・運用

(画像はアビダルマ提供)
(ロジビズ・オンライン編集部)

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