2件目、おやつやおむつなど無料で提供
ESRは3月25日、兵庫県尼崎市で開発した物流施設「ESR尼崎ディストリビューションセンター」(尼崎DC)内の託児所「BARNKLÜBB AMAGASAKI保育園」(バーンクラブ尼崎)が3月22日に開園したと発表した。
バーンクラブの名を冠した物流施設内託児所が稼働するのは2019年6月に千葉県市川市の「ESR市川ディストリビューションセンター」内でオープンした「BARNKLÜBB ICHIKAWA」(バーンクラブ市川)に次いで、ESRとして2件目。
バーンクラブ尼崎は尼崎DCのテナント企業従業員の子供(1~6歳)が対象。運営はバーンクラブ市川と同様、仕事と育児を両立する保護者を支援する様々な取り組みを進めている保育事業運営サービスを手掛けるジョイサポに委託している。運営形態は認可外保育施設。
バーンクラブ尼崎の保育室
外観
3月22日開園当日の様子
ESRは物流施設開発を進めるに際し、「HUMAN CENTRIC DESIGN.(人を中心に考えたデザイン)」を基本理念に設定。働きやすい環境を整備して従業員の満足度向上とテナント企業の人材確保をサポートしている。
2016年11月に大阪市内で竣工した「レッドウッド南港ディストリビューションセンター1」内にESRとして、他の物流施設デベロッパーに先駆けて初の託児所「BARNKLÜBB(バーンクラブ)」を設置。ESRのスチュアート・ギブソン代表取締役がテナント企業から保育園の待機児童問題による子育て世代の人材確保の難しさを相談されることが多く、自身も7年前に双子が誕生した際、共働きの妻の仕事復帰のための保育園やデイケア探しに苦労した経験から物流施設内託児所を発案したという。
ギブソン氏が英国ロンドンのプリスクール「BARNKLÜBB(バーンクラブ)」の芸術や音楽、ガーデニングクラスなどを提供する教育メソッドに共感し、ESRの施設内で当ブランドを使用する業務提携を行っている。ARNKLÜBBはスウェーデン語でKids clubを表す。
ESRは子育て世代の社会参画をサポートするとともにテナント企業の人材確保・定着につながる施策として、延べ床面積10万平方メートル以上の物流施設にバーンクラブを導入する方針を設定。現在は合計7施設に設置、2施設に建設中。
バーンクラブ尼崎のデザインは、子供の目線を意識し、部屋幅いっぱいにサイズを合わせた窓から子供が好きな時に外の景色を眺められるよう配慮、開放感のある空間を実現している。室内の床から園庭にかけてまだら模様が広がるよう描き、部屋中央の樹洞のような筒状の空間など、子供が楽しく創造力を豊かに育めるようなデザインを保育室や遊び場の設計に採用。グローバルで先進的な保育環境の形成に努めている。
ESRはバーンクラブの運営費を補助し、保護者の負担軽減のため、入会金、給食・おやつ、飲み物代、寝具、おむつ代、寝具のクリーニング代など、多くの保育園で別途費用負担となっているきめ細かなサービスを「無料」で提供する。週5日・1日8時間の範囲内で自由に利用できるようにしている。
バーンクラブ尼崎はバーンクラブ市川同様、外国人英語講師が常駐し、歌やダンス、工作、読み聞かせ、リトミックなど、子供たちが楽しみながら自然と英語のシャワーを浴びる環境を作り、クオリティの高い幼児英語教育を提供。お誕生会、イースター、七夕、夏祭り、ハロウィン、クリスマスなど年間を通じ毎月工夫を凝らした楽しいイベントを催し、子供が充実した保育時間を過ごせるようにしている。
給食・おやつは全て手作りのものを提供。季節の食材や伝統行事を取り入れた安心・安全で美味しい献立を念頭に置き、食育にも注力する。さらに、ペットボトル容器を原料とし焼却時のCO2も削減できる再生PET(再生ポリエステル)素材のエプロンやスモックを使用するなど、環境にも配慮しサステナブルな取り組みを心掛けている。
2019年6月に開園したバーンクラブ市川はこれまで延べ49名の子供を受け入れている。他のESR物流施設でもテナント企業のニーズを踏まえ、プリスクール「BARNKLÜBB(バーンクラブ)」を順次稼働させる予定。
広い園庭を備え、開放的な空間
お昼寝用の寝具も無料で提供
バーンクラブ市川での夏祭り
クリスマス会の様子
【BARNKLÜBB AMAGASAKI(バーンクラブ尼崎)基本情報】
■所在地:兵庫県尼崎市末広町1-5-1 ESR尼崎ディストリビューションセンター1階
■開園時間:平日(月~金)8:00~19:00
(休園日)土日・祝祭日および8/13~8/15、12/27~1/3
■延べ床面積:177.12㎡(53.57坪)
■対象年齢:1~6歳まで
■定員:20名 (1歳児:4名、2歳児:6名、3歳以上:10)
※3/22開園時:7名(1歳児:1名、2歳児:2名、3歳児:2名、4歳児:1名、5歳児:1名)
■人員体制:施設長:1名、保育士:5名、外国人英語講師:1名、給食スタッフ:2名、事務員:1名、教育スタッフ:2名、
※保育士の人数は園児数や年齢によって変動する(児童福祉法に準ずる)
(藤原秀行)