大和物流、富山・高岡で新たな物流センターの稼働開始

大和物流、富山・高岡で新たな物流センターの稼働開始

北陸エリアで共同配送ネットワーク強化図る

大和物流は6月1日、富山県高岡市で新たな物流施設「富山物流センター」が同日、稼働を開始したと発表した。

地上2階建て、延床面積は1万1802㎡。

昨年4月に開設した「金沢物流センター」(石川県白山市)をはじめ、近隣の他事業拠点とも連携し、北陸エリア(富山県、石川県、福井県)における効率的な共同配送ネットワークを構築していきたい考え。


富山物流センターの外観

本センターは、交通利便性と充実した施設仕様を活かし、建築資材や住宅設備、機械をはじめとした幅広い貨物を取り扱う物流拠点として同社が運営する。トラックドライバーの長時間労働規制強化に伴って物流現場の混乱が懸念されている「2024年問題」を受けて輸配送の見直し機運が高まっている中、在庫管理や積み替え、仕分けなどの物流センターソリューションと、共同配送サービスなどの効率的な輸配送ソリューションを展開する計画。

能越自動車道の高岡ICから約1.3kmに位置し、北陸自動車道を経由することで、富山市や金沢市、福井市への配送拠点などとして活用できると見込む。

また、北陸自動車道と東海北陸自動車道の結節点となる小矢部砺波JCTまで約15km(車で約15分)圏内に位置しており、中京圏や近畿圏への広域輸送にも優れた立地とみている。


所在地


北陸エリアの当社事業拠点

本センターは、建物の2面にトラックバースを設置。北側は高床式、南側は低床式のハイブリッドバースを採用しており、様々な荷役方法に合わせてトラックバースを使い分けることが可能で、効率的な入出庫作業につなげられると見込む。

外皮の高断熱化とともに、LED照明などエネルギー効率の高い設備・機器を採用することで、一次エネルギーの年間消費量を50%以上削減する見込み。屋上には約200枚・総発電容量約75kWのソーラーパネルを敷設し、発電した電力を施設内で自家消費するなど、省エネ・創エネを実現する施設運営を目指す。

施設概要
名称:大和物流株式会社「富山物流センター」
所在地:富山県高岡市池田234-1
敷地面積:12,052.04㎡(約3,645.74坪)
延床面積:11,802.70㎡(約3,570.31坪)
構造・規模:鉄骨造 地上2階建て
バース形状:北側:高床式 南側:低床式
床荷重:各階2.0t/㎡
搬送設備:貨物用エレベーター2基(3.6t:1基、4.6t:1基)、垂直搬送機1基(1.8t)
環境対応:全館 LED 照明導入、ソーラーパネル敷設 ※2024年4月頃発電開始予定(総発電容量:ソーラーパネル:約75kW パワーコンディショナー:約50kW 年間予定発電量:約55,500kWh)
アクセス:能越自動車道「高岡インターチェンジ」より約1.3km
最寄り駅:IRいしかわ線・あいの風とやま鉄道線「西高岡駅」より約1.1km、北陸新幹線「新高岡駅」より約5.8km
着工(本体):2022年9月1日
竣工:2023年5月31日
稼働:2023年6月1日
施主:大和物流株式会社
設計・施工:大和ハウス工業株式会社
運営:大和物流株式会社

■施設写真

(藤原秀行)※いずれも大和物流提供

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