現状の建物は継続使用不可、簿価44億円減失も分配金に影響なし
JリートのGLP投資法人の資産運用を担うGLPジャパン・アドバイザーズは4月13日に公表した同投資法人の2022年2月期決算説明資料で、昨年11月に火災が発生した大阪市の舞洲エリアの物流施設「GLP舞洲Ⅱ」に関し、解体した後の跡地で再開発を検討していることを明らかにした。具体的な計画については現時点で明らかにしていない。
「GLP舞洲Ⅱ」については3月、施工業者が調査した結果、仮に修繕工事を施しても現状の建物を継続して使うことができないと判明したと開示していた。テナントだった日立物流西日本とは合意の上、2月末で賃貸借契約を解除済み。
火災で同施設の簿価44億円が減失したが、GLPジャパン・アドバイザーズは保険金の受領を前提として、一時差異等調整引当額で対応するため、分配金への影響はないと説明している。
火災が起きた「GLP舞洲Ⅱ」(昨年12月撮影)
(藤原秀行)