両備ホールディングス、ステップに上がったまま走行可能な電動乗用台車を開発

両備ホールディングス、ステップに上がったまま走行可能な電動乗用台車を開発

運搬作業の効率化と負荷軽減見込む

岡山を地盤とする両備ホールディングス(HD)は4月26日、社内カンパニーの両備テクノモビリティーカンパニーが、ステップに上がったまま走行可能で、長時間・長距離の運搬作業を楽にする新製品の電動乗用台車「Smarry RIDE(スマリーライド)」 を開発したと発表した。このほど、予約受付を開始した。



製品イメージ

 
 

従来は台車に荷物を押して運搬していた作業が、運ぶ人がステップに上がったまま走行できるようになるため、長時間・長距離の運搬作業の効率化と負荷軽減につながると見込む。手元のグリップで前後左右への動きを調整、自由に方向転換できる。オプションで積み荷転落防止用の柵を取り付けることも可能。

一般的な乗用台車と違い、リチウム電池パックを使用しているため交換が簡単。スペアのバッテリーを用意し交互に使用することで24時間走らせることもできる。スペアバッテリーは定価で税込み1万8700円。

同社は「AGV(無人搬送車)を導入すると高額な費用が発生するが、スマリーライドを使えばコストパフォーマンスが高く、オプション対応も可能」とメリットを強調している。


積み荷転落防止用柵(オプション)


バッテリー交換は容易(いずれも両備HD提供)

※以下、プレスリリースより引用
基本仕様
品名: 電動乗用台車 Smarry RIDE(スマリーライド)
品番: SET-200K01
ユニット構成: 台車×1、制御ボックス×1、駆動輪ユニット×左右各1、操作力検知ユニット×1、バッテリー×1、充電器×1、ステップ×1
外形寸法: W:600mm × D:1161mm × H:1146mm(駆動キャスター:Φ150mm)
質量: 約 30kg(ユニット質量:約8kg)
使用環境: 屋内/屋外※1 (IPX3相当※2)段差乗り越えは総重量にもよるが10~20mm程度まで可能
使用環境温度: 0 ~ 40℃
最大積載質量: 150kg(ステップと荷台部を合わせた総荷重量は200㎏)

 
 

仕様
駆動源: DC ブラシレスモーター
操作力検知方式: ハンドルバーグリップ部押力検知方式
機能: 前進/後退の進行および停止動作/降坂時のブレーキ
レベル(速度):3段階
速度範囲: 0~5.0km/h
速度範囲外動作: モーターフリー(降坂時はブレーキ)
稼働時間: 約2時間

バッテリー/充電器
電池種類:リチウムイオンバッテリー (25.2V 3.9Ah) maxell BPL-2540A
充電時間: 約120分(バッテリーの使用環境により異なる)
定格電流: 20A
定格入力: AC100V~240V(国内・海外兼用)
使用温度範囲: バッテリー 充電:0~40℃ 放電:-10~40℃ / 充電器:0~40℃

Smarry RIDE(スマリーライド)紹介サイト → https://ryobi-techno.com/pick-up/smarry-ride/

(藤原秀行)

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