日本郵船、イスラエル・海事専門ベンチャーキャピタル運営の投資ファンドに出資へ

日本郵船、イスラエル・海事専門ベンチャーキャピタル運営の投資ファンドに出資へ

スタートアップとのネットワーク構築図る

日本郵船は5月24日、イスラエルの海事専門ベンチャーキャピタル「the DOCK(ザ・ドック)」が運営する投資ファンド「Navigator II」に出資すると発表した。

同ファンドは海運、港湾、サプライチェーンの分野で革新的な技術を研究開発するスタートアップ企業を対象として、投資や経営サポートを手掛けている。日本郵船は同ファンドを通じて既存事業の強化と新規事業創造につながる新技術・アイデアの発掘を目指し、スタートアップとのオープンイノベーションを進めたい考え。具体的な出資額は開示していない。

日本郵船はこれまでにも脱炭素やDXの分野で革新的な技術を持つスタートアップに直接出資、他社と共同で将来の協業も視野に入れたスタートアップの支援・育成プログラムも展開してきた。同ファンドに出資し、より対応を強化する。日本郵船が海事専門のベンチャーキャピタルが運営する投資ファンドに出資を行うのは初めて。

今回の出資は単純な投資にとどまらず、今後the DOCKと連携し、日本郵船からの出向を含めた人事交流や共同でのスタートアップ発掘・評価を通してベンチャーキャピタルの目利き力を含めたノウハウを取得。その知見を蓄積し、スタートアップとの連携をさらに推し進めていきたい考え。

(藤原秀行)

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