デジタコの走行データをマッチングサービスに取り入れ、精度向上で機会創出図る
日本パレットレンタル(JPR)と富士通グループでデジタルタコグラフ大手のトランストロンは6月20日、トラックドライバーの人手不足や、長時間労働規制が強化される「2024年問題」を考慮し、共同輸送の促進へ連携すると発表した。
JPRが手掛けているAIを活用した共同輸送のマッチングサービス「TranOpt(トランオプト)」とトランストロンのデジタコをAPI連携させ、デジタコが収集するトラックの発着地、年間出荷便数などのビッグデータを抽出、TranOptに取り込み、共同輸送のマッチング精度をより高めることを想定している。
今回の連携でトランストロン製品の利用企業とTranOptの利用企業の双方が、より多様な企業と共同輸送を検討、実現できるようになると見込む。
既にトランストロン製品ユーザーで日用品の輸送を手掛ける丸嶋運送(奈良県天理市)が、特に帰り便の積載率向上を目指してトライアルへの参加を表明済み。成果を踏まえ、JPRとトランストロンは今秋をめどに両社のサービス連携を開始する予定。
API連携の概要(いずれも両社提供)
(藤原秀行)