「EAZY」なども再びプラス基調
ヤマト運輸が8月5日公表した7月の小口貨物取扱実績によると、宅急便全体で前年同月比6.8%増の2億2320万1215個となった。2020年2月以来、30カ月連続で前年同月実績を上回った。
新型コロナウイルスの感染拡大や生活様式の変化に伴うEC利用の普及が成長を後押しし続けている。
内訳は、住戸のポストに入る小型の「ネコポス」が14.4%増の3569万6728個。2カ月続けて2桁の伸びを記録した。15年の取り扱い開始以降、利用拡大が継続し、全体の伸びをけん引している。
宅急便と宅急便コンパクト、非対面の受け取りが可能なEC向け新サービス「EAZY」の合計も5.4%増の1億8750万4487個で、小幅ながら29カ月ぶりに前年水準を下回った6月から再びプラス基調に転じた。
企業がメーンのクロネコDM便は2.3%減の6179万93冊と、宅配とは対照的に不振が目立っている。
(藤原秀行)