港湾の脱炭素化を加速
日本郵船とユニエツクスNCTは8月9日、日本郵船が借り受けし、ユニエツクスNCTが運営する東京港大井ふ頭の日本郵船東京コンテナ・ターミナルで、三井E&Sマシナリーが開発した、将来的にディーゼルエンジンから水素燃料電池への換装が可能な最新型のトランスファークレーン4基の稼働を開始したと発表した。
国土交通省が取り組みを進めている「カーボンニュートラルポート構想」にも合致し、国内港湾における脱炭素化を促進するとみている。
<最新型トランスファークレーンの概要>
高さ:25.0メートル
幅:25.82メートル
定格荷重:40.6トン
日本郵船とユニエツクスNCTは、日本郵船東京コンテナ・ターミナルで全ての荷役機器を、温室効果ガス排出量を実質的にゼロとする「ゼロエミッション化」し、2040年までにカーボンニュートラルを達成する目標を2021年7月に設定した。今回の最新型トランスファークレーンの稼働開始もその一環。
(いずれもプレスリリースより引用)
日本郵船グループは、今後も環境に優しいターミナル運営に取り組み、カーボンニュートラル目標の達成を目指す。
三井E&Sマシナリーが開発した新型トランスファークレーンは、ディーゼルエンジンの小型化により、CO2やディーゼル排気有害物質の排出を低減。水素供給インフラが整った段階で、ディーゼルエンジンを水素燃料電池電源装置へ換装することにより、ゼロエミッションを達成することが可能な仕様となっている。
(藤原秀行)