オンラインストア開設し情報発信や新商品開発など推進、三井物産も
化粧品の口コミサイトを運営するアイスタイルは8月15日、米アマゾン・ドット・コム、三井物産の両社と資本・業務提携したと発表した。
アイスタイルが発行する新株予約権と新株予約権付社債をアマゾンが計140億円で引き受ける。アマゾンが全て株式に転換した場合、アイスタイル株の保有比率が36.95%に達し、筆頭株主となる見込み。アイスタイルは併せて、三井物産や投資ファンドのトリプルフォーなどにも新株予約権付社債を割り当てる。
アマゾンはコスメ用品・美容関係の情報を扱う総合サイト「@cosme」を手掛けており、サイトに寄せられた生活者の口コミや評価などを反映した品ぞろえや店舗作りを行うEC・店舗を展開、実店舗とECを融合した美容関連総合サービスを提供している。中国をはじめ海外でも事業を展開している。
アイスタイルが持つ化粧品の情報などを活用、美容関連総合サービスの成長を図る。提携に基づき、アイスタイルとアマゾンジャパンはアマゾンの通販サイト上に「@cosme SHOPPING(仮称)」のオンラインストアをオープンする予定。アマゾンのアカウントを所有するユーザー向けに信頼できるコスメ・美容の情報を提供するとともに、幅広いブランド・多彩なカテゴリーの化粧品販売も計画している。実店舗とECの連携による販促強化も進める見通し。
また、三井物産は今後の成長分野として化粧品に注力しており、アイスタイルと組んで顧客開拓や魅力ある新商品の開発などにつなげていきたい考え。三井物産が新株予約権付社債を全て株式に転換した場合、アイスタイル株の保有比率は3.98%で第5位株主になる見込み。
(藤原秀行)※アイキャッチ写真はアマゾン提供