輸送事業者と荷主双方の業務効率化
輸送事業者と荷主企業向けにCO2排出量算定の情報集計などを手掛けるSaaS「CAMOTSU(カモツ)」を提供しているAdded(アディッド)は8月23日、会員制コミュニティースペースのFINOLABが運営する投資ファンド「FINOLAB 1号投資事業有限責任組合)をリード投資家として、三井住友海上キャピタルの運営ファンド「MSIVC2021V投資事業有限責任組合」、三菱UFJキャピタルの運営ファンド「三菱UFJキャピタル8号投資事業有限責任組合」を引き受け先とする第三者割当増資を通じ、プレシリーズAラウンド(製品リリース初期の段階)の資金調達を実施したと発表した。
具体的な調達額は開示していない。
Addedは今回の資金調達で、「CAMOTSU」に加え、輸送事業者が必要とするCO2排出量算定に関する機能向上とサービス拡大に伴う人材採用の強化を図る。
輸送領域のCO2排出量算定はその基となる情報収集の煩雑さなどが課題となっている。荷主企業もスコープ3(事業者自らによる直接排出分と他社から供給された電気、熱・蒸気の使用に伴う間接排出分を除いた部分)が求められており、輸送事業者との連携が不可欠。CAMOTSUは双方にとってプラスとなるよう、輸送事業者の情報収集業務効率化を図り、荷主はCAMOTSUのダッシュボードでCO2排出量算定結果を閲覧できるようになる。
(藤原秀行)