国交省、全国18カ所で実証実験し必要なルールなど検証
国土交通省は、ドローンを使った物流の社会実装を促進するため、河川の上空をドローンの飛行ルートに使う実証実験を全国18カ所で実施する。
飛行時のルールの必要性や普及のための支援策などを検討。政府が都市部上空でドローンを使った目視外飛行を2022年度中に解禁する準備を進めていることも踏まえ、国交省は人が少ない河川の上空を広く活用できるよう環境整備を進めたい考えだ。
国交省が9月2日、応募があった中から決定した参加者らを公表。実験を実施する河川は北海道の石狩川、東京都の荒川、埼玉県の利根川、新潟県の信濃川など。KDDIスマートドローンやヤマト運輸などが参加する。
期間は2023年3月までの半年間で、関係者が現地の実証実験で得た成果を踏まえ、国交省が河川上空を飛行する場合に必要なルールや情報を見極めるとともに、河川を巡視するために飛んでいるドローンと安全に空間を共有できるようにするための方策も検証する予定。
(藤原秀行)