過去の代表取締役らにも報酬の一部自主返納要求
日野自動車は10月7日、エンジンの排出ガスや燃費の性能に関する認証で不正行為を長年続けていた問題を受け、担当の取締役3人が責任を取り、同日付で辞任すると発表した。
辞任するのは生産本部長を務める皆川誠取締役・専務役員、コーポレート本部長を務める久田一郎取締役・専務役員、事業基盤強化推進室・コンプライアンス推進室担当の中根健人・取締役専務役員。併せて、技術開発本部長の長久保賢二専務役員も辞任する。また、玉木豊久品質本部長は同日付で降職となる。
併せて、小木曽聡社長ら役員の月額報酬を削減する方針も公表した。小木曽社長は続投し、引き続き経営再建と再発防止の陣頭指揮を執る。
さらに、2003年以降に代表取締役を務めていた元役員や、問題発生につながった社内の風土情勢などに関与したと指摘されている元役員に対し、当時の役員報酬の一部を自主返納するよう求めることも決めた。
(藤原秀行)