登録件数はコロナ前上回る、回復傾向続く
全日本トラック協会(全ト協)と日本貨物運送協同組合連合会が10月1日発表した求荷求車情報ネットワーク「WebKIT」の稼働状況によると、9月末時点の荷物情報(求車登録)件数は前年同月比33.9%増の15万2184だった。
2019年5月以来、21年1月末まで前年水準を割り込んできた後は、同2月から20カ月続けてプラスを記録。新型コロナウイルスの感染拡大で大きく落ち込んでからの回復傾向が持続している。
情報件数自体もコロナ禍が本格化する前の19年9月(14万4911)を上回った。
19年は豪雨で鉄道貨物輸送がストップして件数が急増した18年からの反動が件数減少の主因。20年以降の件数激減はコロナ禍による国内外の経済情勢悪化が逆風となった。
一方、9月の求車成約件数は2.4%減の2万3666で、11カ月ぶりに前年実績を上回った8月から再びマイナスに転じた。
9月の成約運賃指数(10年4月=100)は122で、前月比で1ポイント低下、前年同月比で3ポイント上昇した。過去の値が一部修正されたため、前年同月比では21年7月から15カ月連続でプラスとなった。
(藤原秀行)