脱炭素化へCO2回収・貯留など幅広い慮域で協業
日本郵船は10月19日、インドネシア国営最大手の石油・ガス関連企業Pertamina Persero(プルタミナ・ペルセロ)の海運子会社Pertamina International Shipping(プルタミナ・インターナショナル・シッピング)に出資することで基本合意したと発表した。
今後、出資契約を締結した上で2022年中に出資を完了する予定。具インドネシア体的な出資額は開示していない。
インドネシアは著しい経済成長に伴い、今後もエネルギー需要の継続的な増加が見込まれるため、キープレーヤーのPISとは、これまでにもエネルギー輸送分野で船舶管理の協業を進めてきた。日本郵船は長年LNG(液化天然ガス)輸送を筆頭に、インドネシアのエネルギー輸送に貢献してきたことが高く評価され、PISへの出資パートナーに選ばれた。
出資を通じ、PISと長期的な戦略的パートナーシップ契約を締結する予定。原油・石油製品・LNG輸送、FSRU(浮体式LNG貯蔵再ガス化設備)事業に加え、今後社内の脱炭素化に向け需要が伸びると予想されるCO2の回収・貯留(CCS=Carbon Capture and Storage)事業など幅広い領域でタッグを組み、インドネシアの持続可能な経済発展に貢献することを目指す。
調印式に臨んだ日本郵船の西島裕司執行役員とPIS幹部ら(プレスリリースより引用)
(藤原秀行)