航空機・船舶などのオペリース関連事業手掛けるSBIリーシングサービスが東証グロース上場

航空機・船舶などのオペリース関連事業手掛けるSBIリーシングサービスが東証グロース上場

ファンド組成し投資家に分配

SBIホールディングスの子会社で航空機や船舶のリース関連事業を展開しているSBIリーシングサービス(東京都港区六本木)が10月19日、東京証券取引所グロース市場に上場した。

2017年設立。航空機や船舶、コンテナを対象としたオペレーティングリース(リース期間満了時の残存価格を設定し、元本部分から差し引いた残りの額を基に料金を算定する形態。リース期間を自由に区切ることができる点などがメリット)の案件に投資するファンドを組成し、投資家から資金を募る事業を手掛けている。投資家はリース料やリース期間終了後に航空機などを売却して得られる収益を基に投資変へ分配する。

これまでに米国のデルタ航空やアメリカン航空、フランスのエールフランス航空、デンマークのAPモラー・マースク、ドイツのハパッグ・ロイド、フランスのCMA-CGM、日本の商船三井といったグローバルに事業展開している大手航空・海運会社とリースの取引実績がある。

ファンドはオペレーティングリースを利用する航空会社や海運会社がリース期間満了後に機材を買い取る「JOLCO」と売却して利益を確保する「JOL」の2種類を運営。全国の金融機関や税理士・会計士事務所などを通じ、投資家らに出資を働き掛けている。

上場により調達した資金は成長持続に向け、オペレーティングリースのための航空機購入に充てる。

2022年3月期の連結売上高は295億円、営業利益が32億8000万円だった。23年3月期は前年度比25.8%増の371億円、営業利益は30.8%増の42億9000万円を予想している。

(藤原秀行)

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