複数商品を自動読み取り、カウント業務を最大10倍高速化可能
バーコードなどの高速・高精度読み取り技術を手掛けるスイスのスタートアップ企業Scandit(スキャンディット)は10月5日、入出荷商品や在庫のスキャンと数量カウントを効率化するソリューション「MatrixScan Count(マトリックス・スキャン カウント)」の提供を開始したと発表した。
新ソリューションはスマートフォンやタブレット端末などスマートデバイスを介して一度に複数の商品を正確にスキャン、カウントできるのが特徴。数量カウントに要する時間を最大10倍高速化できるため、従業員の生産性を高め、ヒューマンエラーを減らし、正確な在庫情報を維持できると見込む。
(プレスリリースより引用)
MatrixScan Countの組み込みUIは、out-of-the-box(すぐに使える)ソリューションとして提供されるため、企業は細かな設定をせず、迅速に現場への導入が可能。AR(拡張現実)により、ピッキングミスなど警告がリアルタイムにスマートデバイスの画面上に表示されるため、誤情報の入力、二重カウント、カウントスキップなどのミスを防ぎ、数量カウント業務をより正確に行えるよう後押しする。
在庫情報の更新・確認機能を搭載し、正確な棚卸しを実現。受予定品を含むリストと数量カウント表示を照合することで、倉庫や店舗での荷受け時間を短縮できると見込む。ドライバーによる配達荷物の積み下ろし時の確認とカウント作業の効率も最大化できると想定している。
事前設定されたユーザーインターフェイスにより、左利きモード、ストラップモード、横向きスキャンモードなど、ユーザーの好みに応じたカスタマイズに対応している。一度に多くの商品をキャプチャできるよう、遠距離からでもスキャン可能な性能を備えている。
MatrixScan Countは現在、iOSおよび一部のAndroidデバイスで利用可能です。また、MatrixScan技術を活用しているため、複数のバーコードを同時に検出、追跡、デコードすることができる。
(藤原秀行)