人と対話する形式で作業自動化、外販も予定
日立物流グループの日立物流ソフトウェアは10月26日、量子コンピューターと人が対話する形式(オンデマンド)で車両の割付や輸送ルートの策定を自動的に済ませるシステムを日立物流首都圏と共同で開発したと発表した。
8月に日立物流首都圏の物流センター(千葉県柏市)で稼働を開始した。エー・スター・クォンタムも開発に際して技術協力した。
従来のコンピューターでは困難とされていた、荷物の重量・容積、到着時間、納品場所の車格制限など、出荷の特殊要件を考慮した膨大な組み合わせパターンを、数理最適化モデルを活用し、古典/量子の両コンピューターのハイブリッド型で瞬時に計算。人と対話する型で配車を完結できるのが特徴。
高度化・属人化していた複雑な業務をデジタル化することにより、車両台数とCO2の削減、ドライバーの労働環境の改善など、社会問題の解決に貢献できるようにしたい考え。
新システムは輸送条件が複雑で取り扱い車両が多い日立物流グループの事業所を中心に展開するとともに、外販も予定している。
量子コンピューターによる配車(車両割付・輸送ルート計算)の概要(プレスリリースより引用)
(藤原秀行)